食品衛生法改正によるHACCP導入が進み、HACCP認証を考える飲食店が増えています。飲食店のHACCP認証に「JFS規格(フードサービス)」があります。
ここでは、飲食店のための「JFS規格(フードサービス)」認証について、福岡のHACCPコンサルタント・行政書士が解説しています。
「JFS規格(フードサービス)」について
国がすすめる食品安全の認証がJFS規格です。JFS規格の中で「外食」「中食」「給食施設」「ケータリング」などの分野の規格が「JFS規格(フードサービス)認証」です。
「JFS規格(フードサービス)」認証は、食品衛生法が求める「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」を包括しています。
多店舗展開する事業者向けには「JFS規格(フードサービス・マルチサイト)」認証があり、グループ全体の認証取得が可能です。
「JFS規格(フードサービス)」認証がもたらすメリット
「JFS規格(フードサービス)」や「JFS規格(フードサービス・マルチサイト)」を取得すると、飲食事業所の食品衛生のレベルが向上します。例えば、異物混入のクレームが減って、食品事業者の信用が高まります。
また「JFS規格(フードサービス)」認証の効力で、取引先の拡大を望めます。飲食店等でお客様に直接提供する事業形態でも、食品安全へのこだわりを訴求できます。
「JFS規格(フードサービス)」の要求事項
「JFS規格(フードサービス)」は、「Ⅰ食品安全マネジメントシステム(FSM)」「Ⅱハザード制御(HACCP)」「Ⅲ適正製造規範(GMP)」から構成されています。
- 「Ⅰ食品安全マネジメントシステム(FSM)」はHACCPとGMPを運用するための要です。
- 「Ⅱハザード制御(HACCP)」は「HACCPに基づいた衛生管理」のことです。飲食店の調理工程に配慮されています。
- 「Ⅲ適正製造規範(GMP)」は施設・設備から一般衛生管理まででHACCPの前提条件のことです。
フードサービス分野の認証であるため、食品製造業者の「JFS-B規格」認証よりも要求事項は多くはありません。
しかし、「Ⅱハザード制御(HACCP)」は、コーデックス委員会の「HACCP7原則12手順」を含む「HACCPに基づいた衛生管理」まで求められています。
「JFS規格(フードサービス)」の手続き
「JFS規格(フードサービス)」の認証は、食品安全マネジメント協会(JFSM)サイトにある「JFS規格(フードサービス)」の要求事項やガイドラインを参考に自社で構築します。また、JFS規格を理解したHACCPコンサルタントの支援を得ることも可能です。
「JFS規格(フードサービス)」の構築が終われば、監査会社の監査員から監査を受けます。監査会社の判定員が「JFS規格(フードサービス)」の要求事項を満たしていると判定すれば認証されます。
福岡のHACCP認証のご相談
プラウト行政書士事務所の行政書士は、JFS監査員の研修を受講し、食品製造業者の「JFS-(フードサービス)」の構築ができます。そして、費用を抑えて「JFS(フードサービス)」の認証を取得するサービスを提供しています。
JFS認証を含むHACCP認証のご相談は「お問合せフォーム」からお願いします。お急ぎのときはお電話で(092-516-7297)