「飲食店もHACCP認証を取る必要がある」と考える経営者は少なくありません。飲食店もHACCP導入は必要ですが、HACCP認証は任意です。
ここでは、福岡のHACCPコンサルタント・行政書士がHACCP認証について分かりやすく解説します。
飲食店のHACCP認証について
HACCP導入とHACCP認証は異なります。
食品衛生法改正で、飲食店はHACCP導入が必要になりました。HACCPの7原則12手順をシンプルにした「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」を飲食店は行います。
HACCP認証は、飲食店のHACCP導入が客観的に有効であることを第三者機関が認めることです。
飲食店は、HACCP導入は必要ですが、HACCP認証は必要ありません。しかし、飲食店がHACCP認証を取ることにも意義はあります。
飲食店がHACCP認証を取るメリット
飲食店がHACCP認証を取るメリットは、お客さんから信頼を得ることです。飲食店のお客さんは、料理の美味しさだけでなく、店舗の衛生にも敏感だからです。
また、HACCP認証の要求事項を整えることで、飲食店の食品衛生の課題が分かります。HACCP導入時に作った衛生計画の改善に認証を取ることも有意義でしょう。
飲食店がHACCP認証を取るデメリット
飲食店がHACCP認証を取るデメリットは、「手間」「時間」「費用」が掛かることです。
飲食店の衛生管理の意識を向上させるには「手間」「時間」は必要です。しかし、飲食店の規模に合わせたHACCP認証を選べば、「費用」は抑えることが可能です。
飲食店の規模に合わせたHACCP認証と費用について考えます。
飲食店のHACCP認証の種類と費用
飲食店のHACCP認証に「ISO22000」「JFS(フードサービス)」「食の安心・安全・五つ星」があります。
飲食店の規模や費用で適切なHACCP認証を選ぶことが大切です。
ISO22000(国際標準化機構)
大規模な飲食店は「ISO22000」を取得しています。高額な費用を掛けても衛生管理と重視するからです。
「ISO22000」を取るための費用は、「100万円程度」は一般的に掛かります。「ISO22000」は、衛生管理をブランド化したい大規模な飲食店に向いています。
JFS(食品安全マネジメント協会)
「JFS(フードサービス)」は、日本のHACCP導入に合わせて作られたHACCP認証です。「JFS(フードサービス)」は、「ISO22000」よりも取りやすい認証を意図しています。
飲食店は、「JFS(フードサービス)」を無理なく取ることができます。「JFS(フードサービス)」を取るための費用は、「50万円程度」は一般的に掛かります。
「JFS(フードサービス)」は衛生管理を徹底したい中規模の飲食店に向いています。
食の安心・安全・五つ星(食品衛生協会)
食品衛生協会は、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」を実施する会員を証明しています。HACCP型プレートを掲示することが可能です。
「食の安心・安全・五つ星」の認定要件は、食品衛生協会の会員で「従業員の健康管理」「食品衛生講習会の受講」「衛生害虫等の駆除対策」「食品衛生管理記録の実施」「食品賠償責任保険の加入」です。
「食の安心・安全・五つ星」は、食品衛生協会の会員であれば費用を抑えて認定を受けることが可能です。小規模な飲食店に向いています。
※HACCP認証の費用は「コンサル費用」と「認証費用」の合計です。
HACCPや営業許可について
小規模な飲食店のHACCP認証は「JFS(フードサービス)」や「食の安心・安全・五つ星(食品衛生協会)」が向いています。飲食店のHACCP認証は、営業許可更新に有利です。
HACCPコンサルタント・行政書士が、飲食店のHACCP認証から営業許可更新まで行えます。小規模な飲食店のために費用を抑えたHACCP認証について説明します。
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